第3話 ニートくんが中学受験塾の門をたたくまで...
私の母は、しつけが厳しいことに加えて、教育熱心でもあった。(必然か?)
いわゆる教育ママというものである。
私の4兄弟は、全員中学受験をし、上から順に、慶応義塾普通部、早稲田中学(私)、
早稲田中学、地元の公立中学といった風に、おそらくそれなりに信頼のおける母の
教育メソッドで、高確率で早慶に母が入れてくれたのではないかと考えている。
四男だけ少し受験に失敗してしまって、地元の公立中学に通わざるを得なくなってしまった
点については、兄たちのプレッシャー等もあっただろうし、一概には言えないので
あくまでもポジティブな意味で統計学で言う「外れ値」として考えるものとする。
(四男まで早慶に入れて初めて自慢しろよ!という批判、甘んじて受け付けます...)
どのような教育方針であったかを軽く説明すると、小学1~2年生くらいまでは、母が
隣で付きっきりで小学校の宿題を見る。漢字ドリルを例にとると、新漢字が出てきた際に
2回なぞり書き、2回フリーライトという形式であったと記憶しているが、
なぞり書きで文字のガイドラインから逸れると隣から30cmのプラスチック定規で手の甲に
はたき落とし攻撃が繰り出される。
あの30cmプラスチック定規、本当になかなか小学校でも見ない。(大体20cm竹製定規とか)
完全に子供をひったたく用に設計されているとしか思えない。
また、算数では小学校の宿題に加え、小学2年時には母自作の100マス計算にも取り組んだ。
目標は足し算掛け算どちらも2分切り。もしかすると2分切れない大人もいるかもしれない
レベルで、かなり計算力はそこで鍛えられた。
上述したように厳しく、また独自の100マス計算シートで宿題を2年生ごろまで見てもらう
のだが、小学校の宿題とは並行して小学1~3年生まで中学受験塾SAPIX監修の
「ピグマリオン」という月刊通信教育誌にも取り組んでいた。(今もまだあるのかな?)
ピグマリオンは、毎月送られてくる月刊誌だが、40ページくらいのため、毎日2ページ
やると、後ろ10日間は一応休めるのである。だが、少しさぼってしまってまだ当月号が
残っているのにもかかわらず、月末付近に次月号が送られてきたときに感じた絶望感は
26歳になった今でも容易に思い出すことができる。
小学校の宿題に加え、100マス計算、ピグマリオンまでこなしていると、小学校のクラス
ではある意味必然的に成績が1位となる。
その上で小学4年生の4月から中学受験塾に入塾するのである。
私が入った塾は日能研。テレビでcmをしない代わりに子供たちに背負わせるバッグで
宣伝を行う大手中学受験塾です。
余談ではあるが、入塾テストを受けに行く前まで柿ピーをリポビタンDのつまみに
食べながらスーパー正男くんをPCでプレイしていたせいで、試験とその後の塾長
との面談で緊張も相まってゲロ吐きそうになっていたのを子供ながらに覚えている。
今回は中学受験の必勝メソッドのような話になってしまったが、ご了承願いたい。
次回は中学受験塾の門をたたいた後のニートくんについて書いていこう。
以上
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