天才ニートくんの人生回顧録

W大学卒業後、ブラック企業退職を経て、借金200万の限界ニートです

第7話 地獄の夏期講習

クラス落ちして、次のクラス替えで上のクラスに舞い戻ったニートくん。


この時期から、4教科の中でニートくんの武器は算数となっていた。上のクラスに戻って


からも、相変わらず授業の進む速度と、周りの生徒の理解力のレベルは高く感じたが、


以前ほど自分が周りに比べて引けを取っていないように感じた。




上のクラスに戻って授業、テストを受ける日々を送っている中で、成績は以前ほど


下位ばかりではなく、中位も取ることができるようになっていた。


そんな中、小学5年生のニートくんは夏休みに突入する。夏休みといえば、もちろん塾は


夏期講習だ。4年生の時も夏期講習は無論あったのだが、小学生の夏休み40日間くらいの


うち、4年生が塾に通うのは2週間程度。そこまで大したことはない。(大したことある)


しかし、5年生になるとその倍近くの30日間ほど通うこととなる。


前の記事でも書いた通り、もう小学校の友達と夏休みに遊ぶこともなく、夏休みの学校の


プールなども行くことはなくなる。プールは嫌いだったのでそれはまあいいが。




情けない話かもしれないが、小学5年生と小学6年生の夏休みは人生で最も死ぬほど勉強


をした。高3の夏休みではないのが少し恥ずかしい話ではある。


夏休みには、夏期講習用にタウンページくらい分厚いテキストが塾から配布され、


それを毎日カバンに入れて背負って塾に行く。主に取り入れていた勉強法を次に書く。


授業中に取り扱った問題で、間違えた問題の解き直しはもちろんのこと、取り扱わなかった


問題もすべて解く。付録の計算と漢字は膨大な量で、毎日コツコツやらないと終わらない。


他の生徒がどの程度妥協してタウンページ並みのテキストに取り組んでいたかはわからない


が、ほとんど全ての問題を解いていた生徒はどれほどいるだろうか。


そして、それだけでは終わらず、上半期に使用した算数のテキストの全範囲から当時


中学3年生の兄がセレクトした膨大な量の問題にも取り組んでいた。




夏休みの勉強時間は一日平均10時間程度で、それを夏休み最終日まで続けた。


夏休みが終わり、小学校が始まるのを嬉しがっていた小学生は全国探しても一握りだったの


ではないだろうか。


夏休みの猛特訓で、ニートくんは5年生の後半にはクラスで中位をキープできるように


なっていた。上位層はやはり怪物が居座っており、毎回1位と2位の子はほぼ固定席であった


ため、中位キープだけでもかなりの健闘であったといえよう。(その子たちは当然のように


筑駒と開成に合格していた。バケモン)




ちなみに、もはや大したことではないが、以前私がクラス落ちをした際に、それを小学校で


言いふらして私を辱めたS君は確かその時期にはもう下のクラスに落ちてしまっていて、


そのクラスでも中位くらいまで落ちてしまっていた記憶がある。


無論、ニートくんはそんなS君のことを小学校で辱めることはしなかったし、S君がいる


時には塾の話にはならないように気を付けていた。それでも、何かのはずみで周りの子が


「今ってニートくんとS君どっちがクラス上なの~?」と聞いてきた子がいたことがあった


が、その時にS君が死ぬほどバツの悪そうな態度で言葉を濁していたのを見て、この上なく


スカッとした記憶がある。




今回は地獄の夏期講習について記事を書いた。次回は少しハイペースで中学受験本番まで


書ききれたらと思う。




以上